【飛行機雲のできる理由】飛行機雲で願いが叶う?正体とできる意味とは?

<この記事で分かること>
  • 飛行機雲のできる理由を紹介しています!
  • 飛行機雲の正体を説明しています!
  • 飛行機雲に隠された人の願いが叶う秘密がチェックできます!

この記事を担当したのは、トピックスラボ運営事務局のキャップ末永です。

飛行機雲の正体は何なのか?

 子供の頃、天気のいい日にふと空を見上げると、ひと筋の飛行機雲を時間を忘れてずっと眺めていたような記憶が残っています。「どのようにして飛行機雲ができるのだろう?」という不思議な感覚と、空の青さと飛行機雲の白さのコントラストがどこか子供心を刺激する高揚感があったような気がします。

 そもそも飛行機雲の正体とは、いったい何なのでしょうか?

 ずばり、飛行機雲の正体は2つあるようです。

  • 飛行機のエンジンから出た排気ガスの中に含まれている水蒸気が冷やされて雲になったもの。
  • 飛行機が作る空気の渦の中で温度が下がって雲ができたもの。

 やはり名前からも推測できるように、「飛行機雲」の正体とは、エンジンから排出された煙などではなく、水蒸気や氷の粒でできた「雲」の仲間だったのです。

飛行機雲はなぜできる?飛行機雲ができる時とできない時の違いとは?

 飛行機雲はなぜできるのでしょうか?

 まずは、「雲」ができるには3つの条件が必要だと言われています。

  • 充分な水蒸気があること。
  • 気温が露点より低いこと。
  • 水蒸気が水滴に変わる為に付着するもの(微細な塵や埃など)があること。

 この3つの条件が1つでも欠けてしまうと雲はできません。

 通常、飛行機が飛行する高度は地上約1万メートルで、この高度の気温は約マイナス40℃になります。その中で、およそ300~600℃に達する飛行機の排出ガスを放出すると、この排出ガスに含まれる水蒸気が急速に冷却されて氷の粒となり、雲が形成されることになります。

 また、飛行機は航行する際に、主翼の後方に空気の渦ができ、この空気の渦が部分的に気圧と気温を下げてしまうのです。この時に空気中に含まれる水蒸気を冷やします。これが飛行機雲が形成される理由となります。

 これらの現象は、冬の寒い日に息を吐くと白く見えますよね?飛行機雲ができるのは、この原理と一緒なのです。

 それでは、この飛行機雲ができる時とできない時の違いは何なのでしょうか?

 飛行機が航行しても、”雲ができる3つの条件”がすべて揃わないと飛行機雲はできません。マイナス40℃の上空を飛んでも、気温が低いだけではダメなのです。充分な水蒸気が無いなど条件が合致していなければ飛行機雲は形成されないのです。

 いつもと同じような航行を見せる飛行機ですが。飛行機雲ができる時とできない時があるのは、こうした条件の違いがあるからなのです。

飛行機雲を作る飛行機はどんな飛行機?戦闘機では?

 飛行機雲を作る飛行機はどんな飛行機になるのでしょうか?

 基本的に、ジェット旅客機など多くの飛行機で、条件さえ合致すれば飛行機雲を作ることが可能です。これは、上空1万メートル付近を航行する飛行機が、雲を作る条件を満たしやすいことが挙げられます。どんな飛行機であっても、条件さえクリアできれば飛行機雲は形成されるのです。

 逆に、条件が整わなければ、いくら気温が低くても絶対に飛行機雲はできません。

 よく航空ショーなどで戦闘機が飛行機雲を作る演出がありますが、あの戦闘機が作る飛行機雲は、実はスモークなのです。観客が観覧する為、戦闘機が飛行する高度は、それほど高くありません。おそらく、航空ショーで戦闘機が航行する高度では、雲ができる条件を満たしていないはずです。この為、演出で飛行機雲を作り出しているのです。

飛行機雲が消えないと天気は下り坂という言い伝えは本当か?飛行機雲が長く残ると雨になる理由と科学的根拠

 飛行機雲ができるための条件を簡単にまとめると、気温が低く、湿度が高くなければなりません。これはある意味、天気が下り坂であるのと同じ条件ということになります。

 飛行機雲が消えないと天気は下り坂というのは正しいと言えます。飛行機雲は水蒸気や氷の粒でできています。空気が乾燥していれば、飛行機雲ができてもすぐに周囲の空気と混ざり合って消えてしまうことになります。その逆に、飛行機雲が消えないときは周囲の空気は湿っていて、周囲の空気に混ざり合えない状況ということになります。

 これを応用すると、飛行機雲が長く残ると雨になる理由と言えそうです。低気圧が接近してくると、上空から湿った空気に覆われることになります。飛行機雲が長く残ると雨が近づいているという科学的根拠にもなっているのです。

 昔から空の様子を見て、天気を予想する「観天望気(かんてんぼうき)」と呼ばれる言い伝えがあります。

 ツバメが低い位置を飛んでいるから、雨が近いよ! 

 きれいな夕焼けが見えるから、明日は晴れるよ! 

 これらと同じように、「飛行機雲がすぐには消えないから、天気は下り坂だよ」という観天望気も昔から言い伝えられてきました。中には科学的な根拠が薄いものもありますが、しっかりとした理由があって現代の生活にも活かせるものが多々あるのです。

飛行機雲がすぐ消えると天気はどうなる?

 飛行機雲ができてから長く残っていると、上空は湿った空気で覆われていることになります。その為、飛行機雲が周囲の空気と混ざって消えることができないほど、湿度が高いわけです。つまり、天気が下り坂であることになります。

 それとは反対に、飛行機雲がすぐ消えると天気はどうなるのでしょうか?

 飛行機雲がすぐ消えるということは、空気が乾燥しているということを表しています。水蒸気や氷の粒でできている飛行機雲が周囲の空気に溶け込むことができるということです。

 このことからも飛行機雲がすぐ消えると天気はどうなるかというと、上空の空気は乾燥していて晴れが続くことが多いと言えそうです。飛行機雲を見ると、天気の予想ができるのは興味深いですね。 

飛行機雲に関するスピリチュアルな意味

 飛行機雲を見ると、大人であっても心が弾んでしまうことがあるでしょう。これは、飛行機雲にはスピリチュアルな意味が含まれているからなのです。

 飛行機雲は、見ようと思っても見られるものではありません。ふと空を見上げたときに、偶然に飛行機雲を見ることがほとんどの為、希少価値的な感覚だったり、願掛けのように捉えたりする感覚が身についているのです。

 飛行機雲は、「気持ちが上向きに変化する前兆」というスピリチュアルな意味も持っています。

 雲は水蒸気や氷の粒でできており、スピリチュアルな意味において水に関するものは人の気持ちや感情を表しているのです。人の気持ちは、その時その時で変化するものです。飛行機雲は、「気持ちが前向きになって行動に向かう前兆」を示唆しているのです。

飛行機雲は願いが叶うというメッセージ

 飛行機熊は、基本長く残ることはありません。このことからスピリチュアルな視点では、とても縁起が良く、願いが叶うというメッセージが込められています。

 これは夜空に流れ星を見た時と同じです。流れ星に向かって夜空にお祈りをするように、飛行機雲に向かって願いが叶うことを強く念じてメッセージを投げ掛けてみましょう。きっと願いが叶うことでしょう。

飛行機雲で地震を予知できるか?

 昔から大地震が起こる前触れとして、雲の形に現れると言わることがあります。

 これが飛行機雲で地震を予知できるかということですが、これに関しては明確な根拠はないと言えます。

 地震研究者の間では一般に、雲と地震との関係はないと考えられています。

 地震の前兆としての「雲」に関する研究は、過去に何度か発表されたことがあるのは事実で、雲と地震の関係が皆無であると断言はできません。しかしながら、過去の報告例は大地震の前にたまたま特異な雲の形態をみたことで、地震と特異な雲の形態を結びつけてしまうケースが圧倒的に多いのではないかと考えられています(その一方、地震が起きなかった場合には雲のことを忘れてしまいます)。

 雲はその場の大気の状態や付近の山岳などの地形次第で、人間の目にはときに無気味な姿や謎めいた形となって、さまざまに現れます。従って、例えば竜巻状や放射状や断層状に見えたとしても、それが地震前兆なのかどうかを疑う前に、低気圧が接近中だったり近くに存在していないか、前線はないか、気圧の谷が上空を通過していないか、高さによって風向が食い違っていないかなど、まず気象の面から十分に検証することが大切です。

 ♪引用:公益社団法人 日本地震学会より

 地下の現象である地震と、大気中の現象である雲とを直接・間接に関連付けるメカニズムが考えられていないことです。地震雲を説明する際に、地震の前の岩石の微小破壊による電磁波の発生が用いられることがありますが、微小破壊で電磁波が発生することはありえるとしても、地下深くで発生した電磁波が 地表に伝わるしくみを十分に説明した学説はありません。さらに、地表に電磁波が伝わったとしても、その電磁波によって地震雲が生じるしくみを十分に説明した学説もありません。

 メカニズムが不明でも、「地震雲」の定義が明瞭で、一定の基準で認定された「地震雲」と大地震との対応例が多数報告されていれば、経験的あるいは統計的に「雲」を地震の前兆と捉えることが可能ですが、実際には、報告されている「地震雲」のほとんどは、その定義が補足2にも示すように不十分・不明瞭で統計的な検討が困難です。

 ♪引用:公益社団法人 日本地震学会より

 このように公益社団法人・日本地震学会でもその見解を発表しています。

 確かに、何らのかの大地震が発生してしまうと、例えば、雲の形などが異様な形に見えてしまうことがあります。この記憶が大きくなってしまうと、人は何かに結び付けようとしてしまうのでしょう。

 少なくとも現時点では、飛行機雲で地震を予知できるかというと、答えはNoです。現在のところではそれを理由づける明確な根拠がありません。ただし、近い将来にはそれが実現するかも知れません。ぜひ、科学の進歩に期待しましょう。

二重の飛行機雲が幸運を呼び寄せる?恋愛運上昇の縁起のいい飛行機雲とは?

 二重の飛行機雲のスピリチュアルな意味は、幸運を呼び寄せるという意味になります。飛行機雲は、元々一本でも幸運を意味しているのですが、これが二重ともなると、言葉の通り大きな幸運を呼び寄せるという意味になります。

 そして、特に恋愛運上昇のサインであることが多く、縁起のいい飛行機雲になります。二重の飛行機雲を見掛けた時は、幸運を呼び寄せるサインとして捉えて、恋愛運上昇の縁起のいい飛行機雲としてあやかりましょう。

飛行機雲の横一直線にまっすぐな雲に意味はある?

 飛行機雲の中でも、横一直線にまっすぐな雲に出逢えることがあります。これはひらめきを意味していて、よりよいアイデアが生まれやすいことを意味しています。直観力が優れていたり向上心が高まっている現れです。

 飛行機雲の横一直線のまっすぐな雲を見たら、今まで以上にアンテナを張り廻らせてみましょう。きっといいアイデアがもたらされるでしょう。

三重の飛行機雲と十字雲の意味とは?

 飛行機雲には、実に様々な種類があることが分かりました。その中でも、SNS上で話題になっている「三重の飛行機雲」と「十字雲」について調べてみました。

 まず、三重の飛行機雲についてですが、複数の飛行機が同じような航路を通過したようで、飛行機雲がなかなか消えずに残っていた為に三重の飛行機雲が見られたようでした。もちろん、この三重の飛行機雲も珍しい現象です。縁起のよいものになりますので、写真に残して携帯の待ち受けにしても面白いと思います。

 また、十字雲についてですが、縦一直線に真っすぐと空に向かって延びた飛行機雲は、ごみの焼却施設などの煙突から出た排出ガスが空に昇っていく様子を捉えたものの可能性が高いようです。一般的に、この縦一直線に延びた雲を十字雲と呼ぶようです。

 航空ショーなどで見られるアクロバット飛行は、残念ながら一般の飛行機では見られません。十字雲になる可能性の高いものは、排出ガスによるものの可能性が濃厚のようです。

【飛行機雲のできる理由】まとめ

 いかがでしたか?

 飛行機雲のできる理由は、飛行機が通過した後で、低い気温や高い湿度と物理的な条件が合致したときに雲が発生するから!でした。

 飛行機雲には天気を予想する観天望気と呼ばれる言い伝えがあったり、スピリチュアルな意味が込められていたり、とても興味深い自然現象だということが分かりました。

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