虫歯のできる理由を知りたいと思いませんか?
歯磨きを一生懸命していても、虫歯になることがありますよね?どうやら歯磨きをしっかりしていても、虫歯になってしまう原因があるようなのです。
この記事では、「虫歯ができてしまう原因」や、「健康な歯を維持していく為の日常のセルフケア」について説明しています。
ぜひ、虫歯のできる理由を知って、健康な歯を維持していくための情報のひとつとして役立てていただけると嬉しいです!
この記事を担当したのは、トピックスラボ運営事務局のキャップ末永です。
虫歯の原因とは?
日本人の場合、虫歯にかかっている割合は、何と全体の90%以上になると言われています。勤勉で真面目な国民性を持っている日本人であれば、生活習慣の中に歯磨きをすることがしっかりと身についているような気がしますが、この数字を見るとそうでもないようです。
歯磨きをしてるのに虫歯になるのはなぜなのか?
毎日、一生懸命に歯磨きをして、うがい薬も使ってうがいもして、時には歯間ブラシも使って歯と歯の間までしっかりと磨いているのに、いつの間にか虫歯ができているんですよね。しかも、毎回3分以上もかけているのに・・・。
ここまでしているのに、虫歯になっていたりすると、「歯磨きをしているのに虫歯になるのはなぜなのか」とやりきれない気持ちになるものです。
そもそも虫歯の原因とは何なのでしょうか?
口腔内に存在する虫歯菌が、歯の表面に付着して歯垢(プラーク)を作り糖分をエサにして酸を排出し、その酸が歯を徐々に溶かしていく病気です。
♪引用:カトレア歯科+美容クリニックより
虫歯の原因は、上記のようなメカニズムにあることが分かります。更に、ここから虫歯になる条件を見ていきます。
①歯磨きが行き届いていない
②虫歯の原因菌が多い
③歯の質が弱い
④飲食する時間が長い
⑤唾液の質がよくない
⑥歯並びや噛みみ合わせに問題がある
⑦甘い食べ物や飲み物を好む
♪引用:カトレア歯科+美容クリニックより
虫歯の原因というのは上記の説明通り分かりますので、虫歯ができる・できないというのは、「虫歯になる条件」を如何に取り除けるか?というところにかかっているのです。これが虫歯予防の基本スタンスですね。
歯磨きをしてるのに虫歯になるのはなぜなのか?という疑問を解決するべく、虫歯のできる理由をチェックしていきましょう。
虫歯になりやすい人の体質とは?虫歯ができやすい人の特徴とは?
虫歯になりやすい人の体質には、何か特徴があるのでしょうか?気になるところです。
歯磨きをしなければ虫歯になってしまう確率はど~んと上がります。もちろん、歯磨きをしっかりしていても虫歯ができやすい人がいるのも事実です。この違いは何なのでしょうか?
虫歯ができやすい人には、やはり特徴があるようです。これは、どちらかというと虫歯になりやすい人の体質というよりも、その人の生活習慣が大きく関係しているようです。
虫歯ができやすい人の特徴
例えば、日常的に甘いものをよく食べる人。これは、虫歯菌の栄養となる糖が多く含まれていますので、虫歯ができやすい人の特徴になります。
①歯磨きが行き届いていない
②虫歯の原因菌が多い
③歯の質が弱い
④飲食する時間が長い
⑤唾液の質がよくない
⑥歯並びや噛みみ合わせに問題がある
⑦甘い食べ物や飲み物を好む
♪引用:カトレア歯科+美容クリニックより
上記のような特徴に多く当てはまるようであれば、虫歯ができやすい人の特徴があるということになります。結局は、虫歯になる条件と虫歯ができやすい人の特徴は一緒になるのです。
虫歯ができやすいようであれば、歯磨きをこまめにしたり、うがい薬を併用したりして、歯のケアで強化できることはしていきましょう。また歯科医の定期検診を受けることも重要です。自分の日常の歯のケアが正しいのかどうかも含めて、第三者である歯科医のチェックを受けることが、虫歯の予防には有効であることを理解しましょう。
虫歯になりやすいのに遺伝や家系は関係するのか?
これもよく聞く話ですが、虫歯になりやすいのに遺伝や家系は関係するのかどうかということです。
歯並びや骨格が遺伝することがあっても、虫歯は遺伝しません。
♪引用:ファミリー歯科医院より
そもそも、生まれたばかりの赤ん坊の口の中には、虫歯菌は存在しません。生まれた後の何かしらのタイミングで虫歯菌に感染してしまうのです。どのように感染してしまうかですが、これは家族から口移しで食べ物をもらったり、家族の使用した箸やスプーンで食事をしたりすることが原因のようです。また、赤ちゃんとのスキンシップでキスをする親がいますが、このような場合も虫歯菌に感染してしまうリスクがあるのです。
つまり、他人の唾液が虫歯菌に感染する感染源なのです。他人の唾液が赤ちゃんの口の中には入ることを防ぐことができれば、虫歯になることはないのです。
虫歯になりやすいのに遺伝や家系は関係することはなく、どちらかというと、親をはじめとする大人の無知がその子の虫歯につながっているのです。
赤ちゃんにとってスキンシップは非常に重要です。注意をすることはできても、禁止することは難しい問題です。ただ、このことが原因で虫歯菌に感染してしまっているのだという事実を知るべきなのです。
虫歯にやりやすいのは唾液が鍵って本当?
虫歯になりやすいのは唾液が鍵になっていることが分かっています。
唾液の量が少なく、口の中が乾き気味の人は、殺菌作用のある唾液が不足しがちな為、物理的に虫歯菌が住みやすくなります。この反対で、唾液の分泌量が充分にある人は虫歯になりにくくなると言えるのです。
また、食事をしたり飲み物を飲んだりすると口の中には酸が増加します。そして、飲食物に含まれる糖を栄養にして虫歯菌が酸を出すようになります。これらが原因で、口の中は酸性に傾向します。
酸性に偏った口の中の環境は、歯を溶かす状態となっている為、口の中を洗浄して、希釈して、緩衝する必要が出てきます。ここで活躍するのが唾液なのです。
唾液はややアルカリ性であるので、口内の酸性を中和する働きがあるのです。この中和することを緩衝と呼びます。ただ、人によっては酸性の唾液を持つ人がいるのも事実で、こうした人は口内をこまめに洗浄する必要があるのです。
これまで虫歯になりやすかった人は、唾液がアルカリ性ではなく、酸性寄りなのかも知れません唾液検査は一般の歯科医でも検査することが可能ですので、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
虫歯になりやすい人が歯磨きで注意することは?重曹うがいって何?
虫歯になりやすい人は、食後20分程度を超えない内に口内をアルカリ性に戻すと虫歯になりにくいことが分かっています。
虫歯になりやすい人が歯磨きで注意することは、食後20分以内に歯磨きをすることができれば、虫歯にかかるリスクを抑えることができるということです。そうは言っても、会社勤めの人や外出先での歯磨きは難しいことが多いと思います。
そこで、うがいであればできるという人は少なくないはずです。ちょっとお手洗いに行った際に、サッと済ますことができれば口の中をアルカリ性に戻すことが可能です。
そのうがいに活躍するのが、重曹うがいです。食用の重曹を水に溶かしてうがいをするだけの簡単なものです。ただ、重曹うがいにはデメリットもあって、強い研磨作用のある炭酸銀が含まれており、歯のエナメル質を傷つけたり歯茎への刺激があることです。
そこでおススメなのは、「CiオーラルpHバランサー」です。手軽にうがいができて、食後の口腔内をアルカリ性にして清潔に保つことができるうがい薬です。歯科医もおススメなうがい薬ですので、ぜひお試しください。
虫歯になりにくい人の特徴とは?
虫歯にかかりやすいかどうかは、人によって大きく異なります。時間をかけて一生懸命に歯磨きをしているのに、繰り返し虫歯になる人がいる一方で、1日1回にも満たない歯磨きの回数でも虫歯になりにくい人がいるのです。
虫歯になりにくい人の特徴はいくつかあると考えられます。
- 唾液の分泌量が多く、かつアルカリ性が強い。
- 虫歯菌に感染していない。
これまで見てきたように、虫歯になりにくい人は、唾液の分泌量が多くアルカリ性であることと、虫歯菌への感染が無いことが大きな理由だと思われます。
唾液が必要量分泌されていれば、虫歯の発生を抑制する成分が豊富に含まれていますし、幼少の頃に虫歯菌への感染が無ければ、そもそも虫歯菌が口内に存在していないケースも考えられるわけです。
一生虫歯にならない方法はあるのか?
「一生虫歯にならない方法」があれば、知りたくありませんか?
究極の場合、歯をすべて義歯に変えるという方法もありますが、例えば芸能人のように見た目を身にするような職業であれば考えることもありますが、一般人であれば多くの場合は選択肢から外れるでしょう。
そこで、自らの努力で一生歯にならない方法を探してみました。一生虫歯にならない方法となると、よほど努力をし続けないと難しいことは想像できますが、それでもあるなら知りたいですよね。
多くの歯科医で推奨されている一生虫歯にならない方法はこれです。
- 自分の唾液を分析して口内の適切な管理方法を知ること。
- 歯磨きの制度を上げること。
- 歯科医の定期検診を受けること。
- 日常ケアでフッ素を活用すること。
- 飲食の回数を必要最小限にまとめること。
自分の唾液を分析して口内の適切な管理方法を知ること
唾液検査をすることで、口内の健康状態が分かります。また、唾液の状態で、今後の口内ケアの仕方が変わってきます。今では、多くの歯科医で唾液検査を受けることが可能ですので、かかりつけの歯科医や近所の歯科医で相談してみてください。しっかりとした分析結果をもとに、適切なアドバイスを受けることができますよ。
歯磨きの制度を上げること
歯磨きは口内ケアの基本です。ほとんどの人は毎日数回の歯磨きをしていることと思います。でも、”している”ことと、”できている”ことは違います。
歯科医の定期検診などで、歯磨きで適切にブラッシングできているかどうかをチェックしてもらいましょう。大人になると、歯磨きのチェックを受ける機会は少なくなります。そのような時こそ、歯科医の定期検診を活用しましょう。
歯科医の定期検診、定期クリーニングを受けること
どんな人でも歯磨きでの磨き残しはあるものです。よく歯磨きができている人であっても、15~20%程度の磨き残しがあると言われています。
そこで、長期間に渡って磨き残しを停滞背さない為に、定期検診や定期クリーニングを受けましょう。定期クリーニングを受けたことがある人は分かると思いますが、歯の表面がツルツルになりますよね。歯の汚れや菌を除去するだけでなく、虫歯菌が付きにくい状態になるのです。定期的に口内をリセットすることはとても大切なことなのです。
日常ケアでフッ素を活用すること
口内ケアの最後は、フッ素を活用することです。
フッ素の役目とは、虫歯菌を減らし、歯の再石灰化を促進させることです。どちらも、虫歯の予防には大切なことです。
飲食の回数を必要最小限にまとめること
人の口内の状態というのは、飲食の回数によって影響されます。これは、飲食をする度に虫歯菌の栄養が増えることになります。
つまり、虫歯の発生を抑えるには、飲食の回数を減らすことが有効なのです。減らすと言っても、1日の食事の回数を減らすことではなく、間食の回数を最低限に留めて置くことが重要なのです。特に注意が必要なのは、糖の入った飲み物です。仕事中などダラダラとのみ続けてしまうことも多いと思いますが、口内に定期的に虫歯菌の栄養を送り続けることになります。できることなら、時間を決めて短時間に一服するように切り替えることも大切になってきます。
一生虫歯にならない人の割合とは?
一生虫歯にならない人の割合はごれくらいになるのでしょうか?
国の統計によると、虫歯や虫歯の治療をした歯が無い人の割合は、20歳代後半で10%程度、30歳代前半で10%未満になったそうです。更に、30歳台後半になると0.5%未満という結果です。残念ながら、成人でほぼ虫歯になったことがない人はいないというのが日本の現状です。
一生虫歯にならない人の割合がゼロでは無かったことはうれしいことですが、限りなくゼロには近いという結果です。
一生虫歯にならない薬は存在するのか?
「一生虫歯にならない薬」があったら欲しいですよね。ネットでそういった薬を探してみると、意外と探している人も多かったようです。
残念ながら、現時点では一生虫歯にならない薬は存在していないようです。口内ケアと歯磨き、歯科医の定期検診をといった基本的なことを地道にこなす方法がいいようです。