大人が学ぶ!「アリとキリギリス」のあらすじと教訓を解説します

イソップ寓話「アリとキリギリス」とは?

 サボったことの代償は大きいということが分かる寓話ですね。この物語もいくつかのバリエーションがあるわけです。それは、アリがキリギリスに食べ物を分け与えるパターンと、食べ物を分け与えないで冷たく突き放すパターンです。いずれにしても、計画的に人生を過ごすことが大切であるというメッセージが込められています。あなたなら、キリギリスにチャンスを与えますか?

画像:Wikipedia

「アリとキリギリス」のあらすじとは?

 暑さの厳しい夏の間、アリたちは食べ物がなくなる冬に備えて一生懸命に食料を運び蓄えていました。一方のキリギリスはのんびりと木陰でヴァイオリンを弾いてくつろいでいました。夏の間は食べ物なんか、たくさんあるのに一生懸命に働くなんて馬鹿馬鹿しいと、アリたちのことをあざ笑っているのです。

 やがて厳しい冬がやってきます。アリたちは夏の間にしっかりと働いて食べ物を蓄えていたので準備は万全です。ところが、夏の間に遊んで暮らしていたキリギリスは食べ物が見つかりません。キリギリスは飢えに苦しみ、アリに食べ物を分けてもらえるようにお願いに向かうのですが・・・。

「アリとキリギリス」から学ぶ教訓とは?

サボりの代償は大きい!いざというときのために計画的に生きる

 キリギリスがいくら困っているからと言っても、しかるべきときにしかるべく準備を怠り、一生懸命に働くことをあざ笑われたアリです。食べ物を分け与えるという気持ちはまったくないでしょう。キリギリスにとって、自業自得なわけです。結局、アリから食べ物を分け与えてもらうことができず、飢え死にをしてしまいます。いかなる結果も自分の責任です。「自業自得」や、「怠けていたことに対する代償は大きい」という教訓が学べます。責任は自分で取らなければならないですね。

慈悲の心!困った人を助けるべき

 サボっていたキリギリスに食べ物を与えることは気持ちのいいものではありませんが、そうは言っても、食べ物なしでは生きていけません。アリはキリギリスを改心させます。心を入れ替えるならと、食べ物を恵んであげるのです。「慈悲の心」を持ち、「哀れみの心」を忘れず、人に対して優しくあるべきであるという教訓があります。

 また、一度はチャンスを与えることの大切さも示唆しています。間違いは誰にでもあることです。間違いに気づき、自ら改め、心を入れ替えるきっかけになったのなら、人を許すという選択もありなわけです。これは自分が試されているような感じですね。

大人になった今、「アリとキリギリス」をもう一度読み返してみる

 イソップ寓話の「アリとキリギリス」。子供の頃に、誰もが一度は耳にしたことがある話だったと思います。大人になった今、この物語を読み返してみると、子供の頃には読み取れなかった教訓を感じ取れるようになっているものです。

 そして、この物語は「寓話」であるということです。寓話とは、「教訓を伝える物語のこと」です。紀元前にこの物語が成立していたという事実から、はるか昔から人々への教訓は共通していたと思うと面白いですね。

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