❝ まあ、縁ですから。自分に合った人と出会うわけですから。それに、親がへたばって喜ぶ子供はいないでしょ。よく娘は「お母さんは他人だからいい、私は血が繋がってる」って。今回も「お母さんがいてくれてよかった」と言ってくれました。
❝ がんはありがたい病気。周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう? そういう意味で、がんは面白いのよ。
❝ (内田裕也さんとの結婚について)すごくいいヤツでね、あの夫じゃなかったらば、こんな面白い人生はなかったと思います。
❝ (夫・内田裕也氏が交際していた別の女性について語った言葉)夫は男女ともに同じような情熱で人を好きになる。思い出の品も大切にする。それは寂しさの裏返しで、彼の孤独感がそうさせたのでは。
❝ (バラエティ番組のスペシャルゲストとして登場した際、出演者のお笑い芸人らが「どうして、この番組に来てくれたのか?」と問われた時の言葉)ー(映画の宣伝が目的だが)これに出たからって、お客が増えるとは思えない。
❝ 今日、用事があること(きょうよう)を『今日用』と言っているんだけど、神さまがお与えくださった『今日用』に向き合うことが毎日の幸せなのよね。『今日用』をこなす事が、人生を使い切ったという安堵につながるんじゃない。
❝ 「あの結婚はすぐにだめになる」って言われていて。そうすると私はあまのじゃくだから、「そうですかね」と。今となると、内田さんの方が気の毒だと思う。変なのにひっかかっちゃったな、って。私が親だったらそう思う。
❝ 自分のことは棚に上げて、“演技がヘタクソだな”とか思って(大物俳優を)見てたりしていた。
❝ 私の話で救われる人がいるって? それは依存症というものよ、あなた。自分で考えてよ。
❝ (夫である内田裕也氏が交際中だった女性に脅迫文を出し逮捕された時の言葉)面会を許されても私は行きません。だって歩いて帰ってこられるでしょう。どうやって謝るかは男の器量ですよ。
❝ あのね、年をとるっていうのは本当に面白いもの。年をとるっていうのは絶対に面白い現象がいっぱいあるのよ。だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、一つずつを面白がってほしいのよ。
❝ 靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標。
❝ 見本になるのも一つの生き方。
❝ 私は「なんで夫と別れないの」とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難が有る、と書きます。人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。
❝ セリフがあまりない役をずーっとやってきたから、自分で存在感を示していくしかなかった。芝居はそういうものだと思ってきていたから。セリフがたくさんある役をやると、それがとても邪魔するわけ。自分で作っていかないと成り立たない人生を送ってきたから。